
こんにちは!【Prime English】をスルメのように『かみかみ』して深く理解し、英語学習の基礎にしようと奮闘中の、超弩級英語初心者マスターのチェリーです。
今回は、Skit17に出てくる【I wish I could have 過去分詞】の意味を掘り下げてみます。
【I wish I could have 過去分詞】の意味は?
最初に、結論。
あなたに会えたらよかったのに
この、【I wish I could have 過去分詞】の後半部分【 I could have 過去分詞】はどこかで見た事ないですかねー。
そうです!!以前取り上げた仮定法過去完了です。【would】からどんどん掘り下げた時でしたよね。詳細は以下をご参考にしてください。
あの時は、if とのコンビネーションでしたが、今回は、wishとのコンビネーションとなってます。
では、ここで、仮定法のおさらいをしましょう。
仮定法とは?
結論。
→実際には起きなかった事や、出来なかった事を表現する方法
例えば、例文1の場合、『あなたに会えたらよかったのに』と言ってますが、実際には、会えなかったという事実がある事はわかりますよね。つまり、仮定の話をしてるって事です。ここまでは、簡単なんですよね、仮定法は。でも、ここからが、ややこしくなります。
仮定法がややこしい所とは?
結論。
→現在のことを過去形で使い、過去のことを過去完了で使うということです。
もし鳥なら、空を飛んでいるのに。
もし鳥だったなら、空を飛んでいたのに。
例文2は現在のことを過去形で使い、例文3は過去のことを過去完了で使ってますよね。
この時制と意味のズレが仮定法をややこしくしてるんです!!でも、大丈夫です。この時制と意味のズレにも意味があります。この意味を理解すれば、逆に時制と意味のズレがないと気持ち悪くなりますのでご安心ください。
仮定法は、なぜ、時制と意味のズレがあるのか?
結論。
→時制のズレから現在との距離を開けることにより、現実との距離感を出している
少し、解説をすると、例えば、現在のことを過去形で使うと、過去のことは当然現在とは距離があります。その距離感を現実とかけ離れている仮定の話とをリンクさせてるのです。
この、過去形で距離感を出して、仮定法を表現するっていうのは、英語独特です。日本語ではこういう使い方はしませんよね。だから、仮定法は苦手な人が多いんです。
でも、ここで、みなさんの立場を逆転してみてください。つまり、話し手ではなくて、聞き手の立場を想像してください。
例えば、相手が現在のことを過去形で話をしていたら、『あっ、この人、現在のことを過去形で話してるから、仮定の話をしてるんだな』って、すぐわかりますよね。
これは、英語の世界と日本語の世界の違いなのですが、例えば、アメリカは多民族国家ですよね。日本のような単一民族ではないので、日本人のように、相手の気持ちをある程度汲むってことは難しいんですね。
だから、相手にはっきり気持ちや話の内容が伝わるようにしなくちゃいけないんです。その1つが、仮定を過去形で表現して、『この話は仮定の話だよー』って、相手に明確に示してるんです。
この辺の英語圏と日本語圏の違いを理解していると、いろいろ理解しやすくなりますよ。
他にも、英語は必ず、主語を使いますが、日本語はしばしば、主語は省略しますよね。これも、相手にはっきり気持ちや話の内容が伝わるようにしなくちゃいけないってことで、省略していないってことです。
この話、おもしろいですよね。私はこの事を理解してから、ますます英語が好きになりました!
以上が、【I wish I could have 過去分詞】の意味を掘り下げてみた結果でした。
みなさんもぜひ、【Prime English】をスルメのように『かみかみ』して、英語を楽しんでみてください。では!